ME&YOU 7月号より

暑い夏を元気に乗り切る食生活

社会医療法人福島厚生会
福島第一病院
栄養管理科 管理栄養士
菅野 史絵


夏を健康に過ごしましょう。

蒸し暑く、過ごしにくい季節がもうすぐやってきます。夏になると、暑さからさまざまな症状が体に現れる。いわゆる“夏バテ”になる方が少なくありません。ついつい冷たい飲み物や食べ物や食べ物をとり過ぎて体調不良をきたしたり、冷房に当たりすぎて自律神経がうまく働かなくなり、 神経痛、関節痛を起こしたり、 食欲不振で食事量が減ったりすることで体力が落ちる。これらが夏バテです。夏を元気に、健康的に過ごすためのポイントを次に紹介します。

 

1.水分代謝を改善して胃腸の働きもアップ!

どんどん汗をかき。さらに水分を補給、吸収する水分代謝が悪化すると、胃腸の働きも悪くなります。また、大量に汗をかく暑い夏に水分が不足すると、血液の流れが悪くなり、血管がつまりやすくなります。その結果、のぼせたり、体がむくんだりします。熱をさまし、熱とともに余分な水分を外に出してくれる食品をとりましょう。 きゅうり・ナス・トマト・レタス・セロリ・もやし・ごぼう・しめじ・すいか・キウイ・バナナ・豆腐・コーヒーがお勧めです。

 

2.冷え性改善、体を温める食材を積極的にとる

がんがん冷房が効いたオフィスは、冷え性の女性にはつらいものです。男性よりも女性に冷え症が多い理由には、熱を作り出す働きをする筋肉の量が男性よりも少ないこと、女性は男性よりも、無理なダイエットで食事量を極端に減らす傾向にあることなどが原因です。

また、体温は眠っている間に低くなります。この低くなった体温を上げるためにも、朝食を必ずとりましょう。体を温める食品も積極的にとるようにしましょう。 もち米・小豆・かぼちゃ・にんじん・にんにく・唐辛子・生姜・イワシ・サンマ・羊肉・黒砂糖・くるみが効果的です。

 

3.しっかりとりたいビタミン B1

暑い中で運動すると、普段よりもエネルギーやビタミンを消耗しやすく、疲れやすくなります。これを回復するには、炭水化物の代謝を促す、 ビタミン B 群(豚肉・鶏肉・魚介類) をしっかりとりましょう。特に ビタミン B1 (豚肉・うなぎ蒲焼・まぐろ・カキ貝・玄米) は、 にんにく などに含まれる アリシン と組み合わせることで、糖質をエネルギーに変えて老廃物の代謝を良くする働きがあります。 アリシン は、 ねぎ・玉葱・にら などにも多く含まれています。

 

4.抵抗力をつけるためにもバランスの良い食事を!!

高温多湿の時期に細菌性の食中毒が多い理由は、この時期が病原菌にとっては増殖しやすいこと、逆に人(宿主)にとっては、暑さや湿気で抵抗力が落ちやすくなる時期だからです。

食中毒にならないための基本は、細菌やウイルスに対する抵抗力をつけておくことです。そのために次の5点を励行しましょう。

•  主食・主菜・副菜を組み合わせたバランス良い食事をとる。

•  ストレスをためない。くよくよしない。

•  適度な運動をする。

•  夜更かしをしないなど、規則正しい生活を送る。

•  しっかり手洗い。

 

食品は5℃以下で保存

 

安全においしく食べるために食品保存にも注意しましょう !!

温度や湿度が高い状態では微生物が増殖して、食品が腐敗しやすくなります。食中毒を起こす細菌は5℃以下で保存しましょう。

調理済みの食品は、調理後 2 時間以内を目安に食べきりましょう。それ以上置く場合は、必ず冷ましてから冷蔵庫に保存し、できるだけ早めに食べるようにしましょう。