ME&YOU4月号より

サプリメントの活用法

全体的な栄養素補給から始めましょう
健康長寿に近づく1つの手段

特定・特別医療法人福島厚生会
福島第一病院
薬剤部長 半澤 滝雄


 近年、サプリメントという言葉を耳にしたり飲んだりしている方も多くなってきているようです。これから飲んでみたい方、今までなんとなく健康によさそうだから飲んでいた方、しっかりとした知識を持って飲んでいる方等とさまざまだと思います。そこで今回はサプリメントの基本的なことについてお話し致します。
 サプリメントという言葉がありふれていますが、日本臨床栄養協会によりますと、「通常の食生活を補って健康の維持、増進に役立つ食品成分を含有する食品」と表現されています。食生活を補う食品であり、現在の食生活では不足しがちな栄養素を補うのがサプリメントということになります。現在私たちが食べている食品は以前に比べ栄養素が減少しているといわれています。例えば、50年前に比べ人参に含まれるビタミンAは33%、ほうれん草に含まれるビタミンCは40%、たまねぎに含まれるカルシウムは52%に減少しています。(「五訂(2000年)」日本食品標準成分表より)。
  お米に関しても、昔は玄米で食べていたものが今は白米で食べることがほとんどであり、白米にすることでエネルギーはそれほど変わりませんが、玄米に含まれていたビタミンやミネラル、食物繊維は減少してしまいます。したがって、今の食品を昔と同じ量食べていたのでは、必要とされる栄養が不足してしまうと考えられます。もし食品のみで補おうとすれば、カロリーオーバーになってしまうでしょう。ビタミンやミネラルが不足することで病気として現れるのは、ほんの一部に過ぎません。不足している状態では疲れを感じる、眠れない、風邪をひきやすい等など、なんとなく調子が悪い状態であることが多いようです。しかしこのような状態が続くと体調機能がうまく働かず、病気になってしまうこともあります。したがって、うまくサプリメントを利用することが健康維持に必要と思われます。

ではどういったサプリメントを飲めばよいのでしょうか?
 例えば最近話題の「コエンザイムQ10 」。これをたくさん飲めば体にいいのでしょうか?コエンザイムQ10はビタミン類ではなく、エネルギー生産を助ける「補酵素」です。体にとって効率よくエネルギーを生産するにはビタミンB群も必要です。つまり栄養素はバランスよく摂らなければ、効率よく作用しないと考えられます。逆に言えば、不足しているものがあると、他の栄養素も正常に働かない場合もあるということです。したがって、まずは総合的なマルチビタミン・ミネラルにより、全体的な栄養素を補給するといいでしょう。その上で生活スタイルに合わせたものを追加します。例えば外食が多い人でしたらビタミンB群、魚が苦手な方はEPAやDHA、ストレスを感じやすい方ビタミンCといったサプリメントが考えられます。
  サプリメントは補助食品ですから薬のような効き目はありません。しかし将来的な健康を考えた場合に、不足している栄養素を補助していく必要があると思います。最近ではビタミンやミネラル、その他ホルモン等を調べることができるサプリメントドッグという検査もあります。これからは治療ではなく予防に力を入れて行くことで、健康長寿に近づくのではないでしょうか。その一つの手段としてサプリメントが役立つと思います。

最後に
 日本サプリメントアドバイザー認定機構において認定されたサプリメントアドバイザーは、十分な知識と技能を修得しております。サプリメントアドバイザーに御相談されては如何でしょうか。