ME&YOU3月号 診察室特別室より

アロマセラピーの活用法

品質には注意して安全な精油を使いましょう

特定・特別医療法人福島厚生会 福島第一病院
薬剤部部長  半澤 滝雄

手軽にできる芳香浴

すてきな香りに包まれていると、気持ちが落ち着いたり、リフレッシュできたり、さまざまな事を感じることと思います。

1.精油を香らせるための一般的な道具の紹介

「ディフューザー」「アロマバーナー」「アロマランプ」「アロマセラピー用加湿器」などがあります。 (写真挿入)  アロマバーナー(アロマポット)です。ロウソクの熱を利用して精油を積極的に揮発させます。(アロマセラピー後の不始末による火事の報告もありますので火の管理には十分に注意してください) 精油の芳香成分の中には熱によって変性してしまうものもありますので、ティッシュやハンカチに精油を垂らし香りを楽しむ方法もあります。このような簡易的な方法でも良いと思います。

2.アロマバスを楽しもう

入浴は緊張した神経や体をゆるめてくれる最高のひとときです。体が温まり、精油がよく吸収されます。しかし精油はお湯には溶けずに表面に浮いてしまうために良くかき混ぜないと直接肌に触れ、人によってはチクチクしたり、皮膚が腫れたりすることがあります。これらを予防するために、精油を溶かす方法を紹介します。

アロマバス専用の乳化剤

いろいろなメーカーから出ている乳化剤を使用しましょう。

〜作り方&使い方〜
製品ごとの説明を見てください。

バスオイルを作る

キャリアオイルを使うことにより、精油の成分の吸収がより良くなり、また肌をしっとりさせる効果も加わります。

〜作り方&使い方〜
キャリアオイル5mlに精油を1〜2滴入れます。これで出来上がりです。精油が約1%に希釈されています。この分量が1回分です。浴槽にバスオイルが均一に広がるようにしっかりとかき混ぜまぜてから入浴します。

バスソルトを作る

精油を天然塩に染み込ませたものです。

〜作り方〜&使い方〜
蓋が出来るような容器に30グラムのあら塩を入れて精油を垂らします。精油は最大でも5滴までにしましょう。そして蓋をしてシェイクすれば出来上がりです。これで1回分です。これを浴槽に入れて十分にかき混ぜます。入浴中もときどきかき混ぜてください。 (追い焚きするタイプのお風呂は、塩分や精油成分が長時間にわたって湯船に残りますので、フロ釜や排水の配管を痛める場合がありますので、注意が必要です)

湯船に精油を直接入れない楽しみかた

湯船に精油を入れず、マグカップなどにお湯を入れ精油を垂らし、芳香させる方法もあります。こうすればチクチクすることはなく、手軽で安全な方法として、いかがでしょう

3.手浴足浴を楽しもう

手や足は、とても重要な部位です。この手や足を精油入りのお湯につけてリラックスさせるのが、手浴・足浴です。 <方法> ・バケツまたは洗面器にお湯を張ります。少し熱いと感じるくらいが良いでしょう。季節  によっても変えてみてください。 ・精油を2、3滴お湯にたらします。お湯をかき混ぜながら、リラックスして容器に手足を10〜15分位入れてください。

ハーブティー

ハーブティーとはハーブをブレンドしたお茶で、カフェインが入っておらず、胃にやさしい飲み物です。飲んだときに緊張が和らいだ感じや、落ち着いた気分になるため、仕事の合間や、一日の疲れを取りたいときなどに良いと思われます。飲み方は、ハーブの種類によって多少異なりますが、一般的には3〜5分程度浸出して飲みます。 ハーブティーは、味と香りだけでなく、そのさまざまな色調から、視覚的にも楽しむことができます。

精油の基本的な注意事項

1. 安全な精油を使いましょう
アロマセラピーを始められる方に良く見られる間違いとして、アロマオイル、ポプリオイル、フレグランスオイルなどを使用していることがあげられます。これらの商品は、品質が粗悪なものであったり、化学合成物が添加されていたりと、アロマセラピーで使われる精油とは違うものです。アロマセラピーでは使用を見合わせてください。 「100% Pure Essential Oil」「Aromatherapy Quality」と記載されている物であれば、まず問題はないと思います。出来るだけ品質に注意して、純粋で安全な精油を使いましょう。購入は信頼できるお店などで、品質の良い物を購入しましょう。

2. 精油の原液を絶対に直接肌につけないようにしましょう
精油の原液はたいへん濃く、プラスティックを溶かす場合がありますので、原液のままで使用しないでください。何か皮膚症状が出たら、すぐに使用を中止し、石鹸などで洗い流してください。症状によっては医師などに相談してください。

3. 精油は飲用しないでください(特に子供の誤飲に注意)
子供の誤飲を防ぐために子供の手の届かないところに保存し、管理に気をつけてください。もし誤って飲んでしまった場合の応急処置は次のように速やかに対処してください。 口の中に精油が残っている場合は大量の水で口をすすぎましょう。 飲み込んでしまった場合は吐かせず、速やかに医師の診察を受けましょう。その際、飲んでしまった精油の名前と飲んだ量が確かであれば伝えてください。

4. 精油の保管場所に気をつけてください
冷暗所に保存しましょう。香りを嗅いでみて「いつもと臭いが違う」と感じたら使用しないでください。
※)精油は医薬品ではなく、また医療行為に代わるものではありません。 個人で使用する場合は、購入先からの注意事項は守ってください。