2011.3月号より

『 サプリメント 』

社会医療法人福島厚生会
理事長  星野 俊一


健康に生きていくためには、炭水化物、蛋白質、脂質、ビタミン、ミネラルなど五大栄養素に加えて十分な食物繊維が必要。こうした栄養素のなかでも健康の維持、アンチエイジングに特に重要なものとして抗酸化物質がある。これは身体のサビを防ぐ働きをしてくれる。ビタミンC

・ビタミンE・βカロチンなどは抗酸化ビタミンであり 、 セレン・マ ンガンなどは抗酸化ミネラルである 。 またビタミン B 6 ・ビタミン B 12 ・葉酸などには動脈硬化を抑える働きがある。

 最近フィトケミカルと呼ばれる栄養素が注目されている。フィトケミカルの殆どは、活性酸素から私達の身体を守ってくれる抗酸化力を持っている。果物や野菜の色や香り等の成 分で体内で抗酸化物質として働く 。 例えばリコピンはトマトの赤色 、 カロチンはニンジンのオレンジ色、アン トシアニンはブルーベリーの青色 、 ル テインはとうもろこしの黄色等。 フィトケミカルは免疫機能を向上させたり、炎症を抑えたり、がんや循環器疾患に対して治療もしくは抑制効果があるといわれている。多くのフィトケミカルは加工や調理法に よって分解されるか失われるので 、 加工された食物は生ものに比べ健康への恩恵が乏しいといわれている。

 偏った栄養

 偏 栄養 、 低栄養状態では骨粗鬆症 、 貧血 、 高血糖、脂質異常症、肥満などさまざまな病気や症状の出現が危惧される。食事の嗜好が変り肉の摂取量が極端に減ると高齢者では全身の筋肉量が減少しやすく、神経や脳の働きを支えるビタミン B 12 も欠乏する事がある。こうした栄養素のバランスをとるにはまずは食生活で炭水化物、蛋白質、脂質のバランスのとれた食事を摂ること。そして自分に必要な栄養素が十分かどうか、アンチエイジング・ドックなどで正確なデーターを把握する事が元気で長寿に近づくルート。

 サプリメントの選び方

 @基本の栄養素がきちんとある

 よくコマーシャルで流されている新素材に飛びつくよりも基本的な栄養素のバランスを優先させる。

 A十分な量の栄養素がある

 栄養素の摂取基準量は欠乏症に陥らないための必要量。より健康で活動的な生活のためには充分な摂取量が必要。ただし栄養素には過剰に摂取すると健康上マイナスになるものもあるので注意が必要。

 B天然由来の原料のもの

 サプリメントは長期間にわたって使用するので、化学合成されたものよりも天然由来の栄養素から作られたものが望ましい。

 C添加物が最小限のもの

 街に出ているサプリメントの中には添加物が大半であるものもある。本来不要な添加物は極力避けたい。

 D日本人向けの仕様である

 外国のサプリメントには高機能のものもあるが、食生活が異なる日本人には不向きの仕様もあるので要注意。

 E妥当な価格

 品質の良い天然原料からしっかりした性能のサプリを作るには、それなりのコストがかかる。あまり安価なものは要注意。

 Fサプリメントの説明書を読む

  サプリメントのパッケージを注意して読むとかなりそのサプリメントの性能がわかる。パッケージには原材料名が書かれている。原材料は製造に使用した重量の多い順に記載されている。表記の順番を見ると何がたくさん使われているかわかる。また原材料にビタミン B 1 とあれば合成ビ タミンを使用していることになる 。 こうしたことに注意すれば天然由来の原料を使用し、添加物の少ないサプリメントを選ぶことができる。