2008.5月号より

『 男にもある更年期 』

社会医療法人福島厚生会
理事長  星野 俊一


女性では閉経をはさんで 40 代半ば〜 50 代半ばが更年期と呼ばれる時期です。卵巣の老化によるホルモン(エストロゲン)分泌減少が影響し、のぼせ、ほてり、発汗などの症状を呈します。日常生活にいささか支障があるといった方も時にみられます。男性では、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下が女性より緩やかであるため「年のせい」と片付けてしまうことも多いのですが、もっと悩みの深い方もおります。確かに男性にも更年期はあります。

男性更年期の特徴

男の更年期は 3 つの特徴がある。

@最も多いのは情緒不安定で「無気力」「疲れやすい」「よく眠れない」「うつ(落ち込み)」など

A女性の更年期と同じ「発汗」「冷え」「頭痛」「ほてり」など

B性欲の減退、勃起不全は「男の恥」として口にしにくいが、実はほぼ全員にみられる現象ではある。

更年期障害の誘因

年をとれば老化現象がおこり多かれ少なかれ体調は変化して来る。現代はストレス社会とも言われ、特に 40 代以降は社会的立場あるいは家庭での大黒柱としての責任からストレスが増してくる年代です。ストレスは大きな誘因の一つです。

たかが朝立ち、されど朝立ち性機能低下というとセックスの回数と直結して考えられるが、それも一つの指標ではある。それにも増して朝立ち、モーニングエレクションは重要です。朝立ちの消失は心理的に男としての自信が揺らいでしまう。たかが朝立ち、されど朝立ち・・・アンチエイジング対策としては避けて通れません。最近アンチエイジングドックが脚光をあびて来た背景はここにもあります。

男性更年期撃退のワザ

男性更年期は気分が落込み暗くなりがち。いかにリラックスしてストレスを抱えこまないかが大切です。

まず日頃の生活の中に運動習慣をとり入れ、継続することが大きなポイントです。ウォーキング、各種アスレチック、ゴルフやテニスなど自分に合った運動を継続することです。ただし闇雲に身体を動かすのはリスクを伴うことがあるので、まず健康チェックと、医師、保健師、運動指導士等のコンサルテーションを受けてから始めるのが賢明です。事故や障害を未然に防止するだけではなく健康状態のチェックをすることにもなり、未病の内に対応できるメリットにもなります。またメタボや予備軍の人では食事やアルコールにも配慮が必要です。内臓脂肪の蓄積は更年期においては特に悪役です。アルコールはほどほどに飽食の時代からの脱却をはかることがもうひとつのポイントです。

ホルモン療法かサプリメントか

アンチエイジングドックでは女性・男性のホルモンのレベルが検査できます。その結果によってホルモン療法の適応がきめられます。女性の更年期障害では女性ホルモンの補充療法は効果的で、症状の改善が期待できます。ただ乳がんや子宮がんにかかっている場合は適応とはなりません。一方男性ではテストステロンのホルモン補充療法では注射、内服薬等がありますが、効果については今ひとつなのが現状です。また前立腺がんや肥大では使用できません。 ED (勃起不全)に対しては昔から強壮剤としさまざまなものが販売されていますが確かなものを選択することです。医薬品として承認されたバイアグ・レビトラは服用に際しては重大な副作用もあるので医師とよく相談すること。更年期障害の対応として健康食品としてのサプリメントは副作用がなくおすすめです